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舵とプロペラ間の狭いクリアランスに対応した短胴型の特殊形状PBCFの開発および LNGタンカーへの搭載が完了 〜2.0%超の燃費改善で、LNGタンカーのCO2削減と環境負荷低減に大きく寄与〜
2025年7月25日
商船三井テクノトレード株式会社
舵とプロペラ間の狭いクリアランスに対応した短胴型の特殊形状PBCFの開発
およびLNGタンカーへの搭載が完了
〜2.0%超の燃費改善で、LNGタンカーのCO2削減と環境負荷低減に大きく寄与〜
商船三井テクノトレード株式会社(社長:福島 正男、本社:東京都千代田区)は、この度、舵とプロペラ間のクリアランスが狭いLNGタンカーにも搭載可能な短胴型の特殊形状プロペラ装着型省エネ装置PBCF(プロペラ・ボスキャップ・フィンズ)を開発し、さらに実際のLNGタンカーへの搭載も完了したことをお知らせします。
PBCFが製品化されてから38年間あまりが経過し、商船三井テクノトレードは長きにわたりその開発・販売に携わり、全世界で4,400隻を超える船舶にPBCFが搭載されるに至りました。その長年の知見と経験を活かし、今回の短胴型の特殊形状PBCFを開発しました。本製品は、舵バルブが大きくなることで舵バルブとプロペラボスの間隔が狭まり、通常のPBCFでは搭載が困難であった船舶において、この問題を解決すべく胴体(キャップ長)を短くしたことで、極めて狭いクリアランスへの搭載を可能にしました。
CFD解析(数値流体力学解析)の結果、本特殊形状PBCFは、省エネフィン及び舵バルブが搭載された船舶においても、2.0%超の燃費改善効果を確認しています。これにより、このLNGタンカーの運航におけるCO2排出量を大幅に削減し、お客様の環境負荷低減と運航コスト削減に貢献します。
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商船三井テクノトレードは、新中期経営計画「Techno-Trade “NEXT 10”」を着実に実行し、環境に配慮した製品・サービスの提供を通じて、商船三井グループの経営計画「BLUE ACTION 2035」が定めるグループビジョン実現をより確かなものとし、海事産業のさらなる発展に寄与して参ります。今回の短胴型特殊形状PBCFの開発は、その取り組みの一環であり、今後も革新的な技術の導入を推進してまいります。
【本件に関するお問い合わせ先】
商船三井テクノトレード株式会社 PBCF・風力省エネ事業部
TEL 03-6367-5380
Mail: moltech-pbcf@molgroup.com