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2025年7月18日
商船三井テクノトレード株式会社
ハイブリッド型水素燃料旅客船「HANARIA」
史上初、「シップ・オブ・ザ・イヤー2024」、「マリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー(土光記念賞)2024」をダブル受賞
この度、商船三井テクノトレードのハイブリッド型水素燃料旅客船「HANARIA」 が、公益社団法人 日本船舶海洋工学会の「シップ・オブ・ザ・イヤー2024」と公益社団法人 日本マリンエンジニアリング学会の「マリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー(土光記念賞)2024」の2つの賞を受賞致しました。ダブル受賞は両賞が始まって以来初の快挙となります。
「HANARIA」は水素燃料電池船の社会実装を目指し、公益財団法人日本財団の助成を得て2024年3月に本瓦造船株式会社にて建造された国内初のハイブリッド型水素燃料旅客船で、動力源として水素燃料電池、リチウムイオンバッテリー、環境に配慮したバイオディーゼル発電機を組合せた電気推進システムを採用、水素燃料電池とリチウムイオンバッテリーの組合せでゼロエミッション(CO2、NOx、SOx、PM排出ゼロ)航行を実現すると共に3つの電源を自由に組み合わせ、動作モードを選択して航行できる世界でも類を見ないシステムを搭載しております。
また、船舶向け水素供給インフラが存在しない中、陸上での充填・保管・輸送が可能な大容量のポータブル式水素タンクモジュールを開発、船舶向けの水素供給インフラに依存しない水素サプライチェーンを構築致しました。
「HANARIA」の新技術と革新的な機関構成は船舶の低・脱炭素化に貢献するものであり、今回の受賞に繋がったものです。
「シップ・オブ・ザ・イヤー2024」は共有船主である独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構と本船を建造した本瓦造船株式会社と当社の3社、また「マリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー(土光記念賞)2024」は、本瓦造船株式会社、トヨタ自動車株式会社、ヤンマーパワーテクノロジー株式会社、当社の4社で受賞致しました。いずれも「HANARIA」の建造および水素サプライチェーンの構築に多大なるご支援・ご助力をご提供頂いた方々であり、今回一緒に表彰を受けられたこと、非常に意義深く、喜ばしいものと考えております。
2050年までのネットゼロ・エミッション達成という目標に向けて、次世代燃料を使用する船舶の必要性が叫ばれる中で、水素燃料電池船の社会実装を目指して開発し、船舶分野からの水素社会発展の可能性を示した「HANARIA」が栄誉ある二つの賞を受賞したことはたいへん喜ばしいことであり、当社は今後も低・脱炭素社会の実現に寄与できる様、尽力して参る所存です。
現在「HANARIA」は門司・小倉・下関で運航中。是非ともより多くの方々にご乗船頂き、ゼロエミッションモードの静粛性と快適さをご体感頂きたいと考えております。
受賞者代表挨拶
当社 代表取締役 社長執行役員 福島 正男
表彰式 右から
日本船舶海洋工学会 会長 鈴木 英之 様
商船三井テクノトレード株式会社 特別顧問 川越 美一
商船三井テクノトレード株式会社 代表取締役社長執行役員 福島 正男
独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 理事 有働 隆登 様
本瓦造船株式会社 代表取締役社長 本瓦 誠 様
【本件に関するお問い合わせ先】
商船三井テクノトレード株式会社
水素ビジネスデザイン部
TEL: 03-6367-5440