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2025年1月30日
商船三井テクノトレード株式会社
商船三井テクノトレードが展開する風力補助推進装置、 国内新造船に初搭載
~大真船舶が船主の多目的船、商船三井ドライバルクと共同で風力推進の先駆けに~
商船三井テクノトレード株式会社(社長:川越 美一、本社:東京都千代田区、以下「商船三井テクノトレード」)は、営業代理店を務めるECONOWIND B.V.(CEO:Nieuwenhuis Frank、本社:アムステルダム、以下「ECONOWIND社」)の風力補助推進装置「VentoFoil」を国内で初めて搭載した多目的船「PRIMA VERDE」(以下「本船」)が、2025年1月30日に尾道造船株式会社(社長:中部 隆、本社:兵庫県神戸市)にて竣工したことをお知らせいたします。
本船は、大真船舶株式会社(社長:眞鍋 挙秀、本社:大阪府大阪市、以下「大真船舶」)が船主となり、商船三井ドライバルク株式会社(社長:平田 浩一、本社:東京都港区、以下「商船三井ドライバルク」)と共に建造を進めてきたものです。本プロジェクトにおいて、商船三井テクノトレードは、ECONOWIND社と協力し、国内初の「VentoFoil」導入を実現しました。
本船には、2基の「VentoFoil」が搭載されています。「VentoFoil」は、境界層吸引を利用したサクションウイング(吸引翼)と呼ばれるタイプの風力補助推進装置です。翼の表面に発生する速度の遅い空気層(境界層)を吸引し、風の流れを整流化することで抵抗を減らし、推進効率を高めています。既存のデッキスペースへの影響を最小限に抑えつつ、容易な搭載・移設が可能な点が特徴です。
本船の航路では約1%/本の燃費節減・GHG削減効果を見込んでいます*。これにより、大真船舶と商船三井ドライバルクの環境負荷低減への取り組みを力強く後押しします。さらに、商船三井テクノトレードは、今回の供給を皮切りに、国内市場における風力補助推進装置の普及に貢献して参ります。
*燃料節減およびGHG削減効果は、航路条件等によって異なります。
<PRIMA VERDE搭載されたVentoFoil>
<本船概要>
全長/全幅 | 129.66メートル/23.6メートル |
載貨重量(夏季満載喫水において) | 17,611トン |
船籍 | リベリア |
<境界層吸引の仕組み>
商船三井テクノトレードは、新中期経営計画「Techno-Trade “NEXT 10”」を着実に実行し、環境に配慮した製品・サービスの提供を通じて、商船三井グループの経営計画「BLUE ACTION 2035」が定めるグループビジョン実現をより確かなものとし、海事産業のさらなる発展に寄与して参ります。今回の「VentoFoil」の供給は、その取り組みの一環であり、今後も革新的な技術の導入を推進してまいります。
【本件に関するお問い合わせ先】
商船三井テクノトレード株式会社 PBCF・風力省エネ事業部
TEL 03-6367-5380 Mail: moltech-pbcf@molgroup.com